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事業開発の歴史や展望

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宅建Jobエージェント

(株式会社ヘイフィールド)

不動産業界を対象とした人材紹介事業で国内トップシェアまで成長。

TYPE:自社サービス
TAGS:#創業 #HRサービス #M&A 

Summary

  • OnlyX(当時株式会社オーセン)の子会社として2019年に設立した株式会社ヘイフィールド。不動産業界特化型の人材紹介事業を展開し、国内トップシェアまで成長。
  • 2022年5月、東証プライム上場のフルキャストホールディングスにM&Aにて株式譲渡(子会社化)。
  • 2024年度には『ベストベンチャー100』に選出。
  • 現在もコンサルティング契約として関わりを続け、経営全般を支援。

きっかけは偶然、タイミングは運。誇れることがあるとしたら、"はじめたこと"。

2019年当時のLP。

OnlyX創業から約1年後、デジタルマーケティング事業の受託収益を元手に、新規事業「AWANAI賃貸」を展開していた頃。事業に必要な人材である「宅建士」を採用することに苦労したことがキッカケに、「宅建Jobエージェント」の構想がはじまった。

「就業人口」「離職率」「求人倍率」「国家資格」などから不動産×人材ビジネスの市場を分析。どうやら不動産業界は人材(採用・定着)について課題が深く、マーケットサイズも大きいことがわかった。一方で不動産業界特化の人材紹介事業者で認知を取っているナンバーワンプレイヤーが不在。また、看護師や保育士などの国家資格領域、エンジニアや管理部門など採用の需給ギャップが大きな市場には業種特化型の人材紹介プレイヤーが増え、力強く伸びている印象だった。
まずはやってみようということで、限られたリソースの中で事業検証を開始した。

正直、当時は全然意識していなかったが、「原体験」、「伸びてる市場」、「適切なタイミング」、「アナロジーが効きやすいビジネスモデル」など、成長に必要なポイントを偶然にも抑えていたんだな、と結果論として振り返っている。


「マーケットシェアNo1」がキーワード。市場1位を取ればあらゆる指標が複利で効いてくる。

数ヶ月事業検証した結果、早期にPMFを感じることができたこと、参入するからにはトップを目指すという考え方が当初から強く、そのチャンスが現実的に見えたことから、全社の注力事業に据えることに決めた。
※後に事業戦略として定める「カテゴリートップ戦略」の大きな原体験となった。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により7~8ヶ月ほど事業が停滞したこともあったが、2020年10月頃から回復の兆しが見え、3期目で年商は数億円規模に成長。

「マーケットシェアNo1」が現実味を帯びてきた頃、あらゆる指標に複利が効いてくるのを感じていた。キャズム理論でいう、「メインストリーム市場」に入ってきた感覚だ。それにより、デジタルマーケティングでは指名検索、CTR、CVRなどに寄与した。また、企業からのインバウンドの問い合わせが増え、自社の採用応募数や応募者の質の変化も感じていた。


点が線でつながる感覚。良い戦術は絶妙なバランスで成り立っている。

振り返ったときに、成長に大きく寄与したと思える重要な意思決定がいくつか存在する。

1つ目はインハウスでYouTubeチャンネルをはじめたこと。YouTubeチャンネルの運用は、ROIで計算すると採算が合わない投資。つまり、オーナーシップを持っている人間以外が意思決定しづらい施策だった。純粋なデジタルマーケティング施策としてではなく、顧客のエンゲージメント向上、マーケティング施策への間接貢献、採用や組織活性化など副次的なリターンがとても大きい施策だったと思う。数字だけでロジカルに判断すると二の足を踏む施策だったからこそ、価値があった。

宅建Jobチャンネル

2つ目は採用へのコミットメント。当たり前のことを、徹底的にやり尽くした。
・見極め基準、訴求軸(ポジショニングやUSP)を徹底的に磨き上げる
・創業者の自分が1次面接から出て月間100名近くの候補者の方と会う
など、経営の最優先事項として取り組んだ。
特に何名かのキーマンの採用は、会社を大きく変えてくれるほどのインパクトがあった。

また、採用は募集ポジションに当てはめていくだけではなく、ポジションがなくても良い人ならば採用してミッションを作っていく、という考え方もこのときに生まれた。

ただこれらはすべて、意思決定した当時から確信を持っていたわけではなく、多くの失敗から残ったものである。そして施策や戦術とは、点として良し悪しを判断できるものではなく、線としてつながってはじめて価値があり、その線はとても絶妙なバランスで維持されているということを覚えておきたい。


さらなる成長と財務基盤/経営資源の安定、ガバナンスの強化を目的にM&Aを選択

「マーケットシェアNo1」規模に到達した頃、今後の事業展開についてはじめて真剣に考えた。上場を目指すのか、利益を元手に新規事業を作るのか、あらゆる選択肢が取れる状態になっていた。
結果として、2022年5月、東証プライム上場のフルキャストホールディングスにM&Aにて株式譲渡(子会社化)する運びになった。

グループイン後の現在(2024年)、想像以上の成長を実現している。

ベストベンチャー100・最優秀エージェント賞などの各種表彰
社員総会にて撮影

INFO

サービス

宅建Jobエージェント

運営会社

株式会社ヘイフィールド

公式サイト

https://takken-job.com/

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